お餅について❗️
お正月の食べ物といったら何をイメージされますか?
おせち料理、お雑煮、鏡餅、ぜんざい、お餅…
そう、お正月には お餅 がつきものですね
ですが
毎年お正月には、お餅がノドにつまって亡くなるというニュースが絶えません
院長も、むかしお正月に救急病院で当直した時、お餅をノドに詰まらせて搬送された方が、残念ながら命を落とされる場面を何度も見てきました。
なので、ご高齢の患者さんやご家族には、お餅の危険性を説明し、お餅を食べるのをやめましょうとお話しすると
「そうなんですね」
と納得してくださる方もいれば
「そんなん、お餅を食べへんお正月なんて、お正月とちゃう‼」
と言われる方もおられます
なぜ、命をかけてもお正月にお餅を食べたがる方がいるのでしょう?
お正月といえばお餅をイメージしますが
お正月以外にも、赤ちゃんの1歳お誕生日に一升餅を背負わせたり、ひな祭り菱餅、端午の節句の柏餅など、日本では人生の節目ごとにお餅が関わります。
また、神様に供えたものを下ろして、お供え物をいただくことで、一年の無病息災を祈る意味があるともいわれているようです。
ご高齢者にとっては、縁起物のお餅は、お正月には欠かせないものなのかもしれません。
ですが、お餅をノドにつめる事故は起きてほしくありません。
消費者庁は、高齢者の餅の窒息事故について注意喚起しています。(消費者庁・高齢者の餅の窒息事故 参照)
万が一、お餅をノドにつめてしまった時の対処法もありますが(日本医師会・救急蘇生法 参照)周囲が気づかなかったり、蘇生法が難しくてうまくいかなかったり、手遅れになるかもしれません
お餅を食べないお正月は寂しいかもしれませんが
ご家族や周囲の方を悲しい思いにさせないために
食べない事が一番よいかと思います
一年の無病息災の祈りの行為が、違う形にならないために…