阪神大震災
[2016.01.18]
あの日の明け方、ふと目がさめた
時計を見て、また眠ろうと思った時、ごぉぉぉぉ…と低音が響いてきて 何? と思った直後、 体がスッと沈み大きな揺れがきた
私はとっさに隣で眠っていた1歳の長男に覆いかぶさっていた
近大病院の近くの木造住宅は、ギシギシと大きな音をたてて揺れ、家が壊れてしまうかと思うほどだった
昔は東京に住んでいたので、地震の揺れ具合で震度を予想するくらい何度も地震を体感していたが、こんなに強い地震は初めてで怖くてドキドキしながら、眠り続ける長男の顔を見ていた
長い揺れのあと、目を閉じたままの主人(院長)は「止まったなぁ」とつぶやいて 再び寝息を立て始めた
階下から電話が鳴る音が聞こえ急いで出ると、大阪市内の母からで「大丈夫?こっちは大丈夫だから」と一言交わして切った
すぐにTVをNHKにすると、転々とする情報に混乱している様子で、ただならぬ状況だとわかった
母に再び電話をしてみたが、もうつながらなかった
自宅は、外壁にヒビが入ったのと、下駄箱の上の置物が倒れただけだった
阪神高速が倒れ、街が黒煙をあげている映像をみた時に、涙があふれた
あれから21年…
あの日の事は忘れられない